アフリカツインに乗って思う事!

アフリカツインに乗って思う事!

2016年9月12日 | CRF1000,デュアルパーパス,ホンダ

パーキングエリア

大好きなアフリカツインに乗ってきました。このところ忙しく、カブ110NWJCコンプリートで東北ツーリングに出かけて以来です。

今回のツーリングでいろいろ感じたことがありますので、馴らしからアフリカツインに乗ってみてのインプレッションをしたいと思います。

 

CRF1000Lアフリカツイン購入の経緯

私はアドベンチャーモデルが大好きで、アフリカツインをはじめBMWのGSシリーズなど何台も乗り継いできました。

しかし、以前にも書いた事があるBMW1200GSでの『ビッグOFF林道ツーリング時のサーボブレーキ誤作動に因るあわや転落事件』!

あれ以来アドベンチャーモデルに乗ることがトラウマになってしまいシックリ来ません。BMW最後のF800GSも早々に降りてしまいました。

けれど、昨年の9月にノースウイングJCの高田さん、明君と越前方面にキャンプツーリングに行ったときには、明君が乗ってきたTriumph タイガーエクスプローラと、私のNC750Xを乗り換え、林道へ迷い込んで汗だくになっての方向転換など、アドベンチャーモデルでとても楽しい時間を過ごしました。

以来トラウマも薄れていきアドベンチャーモデルへの気持ちが沸々と蘇って来ました。

→NC750X LDとタイガーエクスプローラーで比較キャンプツーリング

そんな折、20年余りの時を経てホンダが出す4代目アフリカツインが発表に。トリコロールカラーとアフリカツインのロゴは何とも自分自身を魅了して止まなく、どうしても乗ってみたくなりました。

さっそく注文し、納車を心待ちにしていました。

CRF1000Lアフリカツインを目の当たりにして!

アフリカツインと桜

シート高が高いな~!短足の私にはローシートでないととても不安で等身大とはいえない車格である。

一般的なオンロード主体のツーリングでは、車格や足付きの悪いシート高は、咄嗟の時の不安感から気負ってしまいます。構えないと乗れないため、私は純正アクセサリーのローシートを付けました。足つき性は良くなったけれど、膝が深く曲がるので長距離は辛くなる問題が新たに発生しています。

以前のアフリカツインを思うとシート高880mmとか後のモデルでも865mmのシート高だったけれどよく乗っていたなと感じます。若くて勢いだけで乗っていたな~(それに身長も縮んで来てるしな)と、あのころを懐かしく思います。

最初は慣らし運転という事もあり、ローペースでの走行は以前乗っていたアフリカツインにフィーリングが似ていて懐かしい感触です。

初期慣らしも終わりハイペースで走らせてみます。オンロードでのコーナリングは、アプローチを手前にして大きなRを描いて緩やかな倒し込みから深くバンクをさせて乗る感じです。

ワインディングなどでの切り返しでは、ストロークのあるサスペンションのため右へ左へと大きなアクションとなり、ブレーキング時は前後の姿勢変化が大きく、本格的なOFFロードバイクなんだと感じます。

川原

アフリカツインに乗っての慣らし中に未舗装の駐車場に迷い込み、スロットル開けて脱出しようとしたときに、トラクションコントロールが作動して点火系に不具合が発生したような状態になり、失速して不安定になって転倒しそうになりました。また、いきなり現れたダートの直線では、スロットルを開けると車速がのり、ブレーキを掛けるとABSが働き制動距離が伸びてしまい「ハッ!」とした事もありました。

駐車場でアフリカツイン

コントロールの切り替えOFFスイッチはあるので最初からわかって操作していればいいのだろうけれど、不意に現れたダートを通過するわずかな距離や、咄嗟の時の使い方は?・・・・・。

カテゴリーとは?

前に乗っていた3台のアフリカツインとBMWR1150GS、R1200GSは、フロント回りもヘビーでサスペンションストロークもそれ程なく、どっしりとしてオフロードはそれほど得意な車両ではなかったけれど、オンロードのコーナーは新型アフリカツインとは比較にならないほど安定してガンガン走れました。

新型アフリカツインは同じようなつもりでコーナーに入ると回り切れず「ドキッ!」とすることがあるので、舗装路でも気が抜けません。アフリカツインのポスターのように大陸のダートを延々と走り続けられる本格的なアドベンチャーモデルであることを実感したのですが、日本でもそんな所があれば最高なんだけれども・・・。

なにせ「軟弱ライダー」ですので、ダートコーナーはハンドルを切って回るぐらいなのですが、それでもアドベンチャーモデルが好きなのである。

ニューモデルの新型アフリカツインのインプレッションでは、バイクジャーナリストがオフロードコースなどでのオフ性能ばかりを褒めちぎり、殆どの人で普段使いとなるオンロードでのインプレは見たことがありません。

「オフロード初心者の方でもこの車両に乗れば簡単に安心してアドベンチャーツーリングが出来てしまう」等、煽る雑誌の見出しが目につきますが、鵜呑みにすると「こんな筈じゃなかった!」と、とんでもない事になる様な危険性も含んでいるように思います。

オフロード性能がこんな良いからオンロード性能もいいんでしょ?と聞かれることがあります。雑誌記事の影響か、錯覚して捉えてしまっている事も多いのではないでしょうか。

最近話題の自動車メーカーのデーター改竄や数年前に話題になった食品の産地や食材偽装などは、直接生命に関わることはないと思います。しかしバイクを選ぶ上でかなりのウエイトを占めているであろう雑誌やWeb等の情報から、こんな筈ではなかった、と乗り手の命にも関わる事が起きるかも・・・と思うのは私だけでしょうか?

ここのところの50代の二輪死亡事故が増加傾向にあるようですが、高速道路での無理な追い越しからの二輪事故も、リターンライダーなどがこう云った情報などから車両選びをして、本当はデバイス満載のバイクに乗せられているにも関わらず、老いても自分自身が操っていると勘違いをした過信からの事故が大半のように思えます。

所有欲を満たす

オフロード車でダート走行する楽しみは、グリップの低い不安定な路面で乗り手が安定と不安定のところを探りながら操る醍醐味にあります。

しかし、排気量も重量もある大型アドベンチャーモデルともなると、車両の挙動がライダーの思いもよらない大きな反動になることもあり、乗り手のライテクもスキルアップも必要になってきます。昔のように大型アドベンチャーモデルで軽はずみにオフロードへ足を踏み入れようとは思いません。

慣らしを終えてから一般的なオンロード主体の500Km前後の南信州へのツーリングと、殆ど高速道路主体の800Km前後のツーリングでの感想を正直に言うと、気負わないと乗れないし、等身大で楽しめるバイクとはとても思えない!

みはらし橋

最初のうちは新車の新鮮さと珍しさと注目度で乗ることができるけれど、時間が経つに連れて感動が薄れていき、乗る時の気負いの方が大きくなり、乗る機会が徐々に減ってしまうように思うのが本音です。

NC750X LDの方が、ダウンサイジングで足付きも良くアフリカツインと同じ270度クランクからの鼓動感も心地良く、どれだけ気負わず構えず楽しめるかは北海道ツーリングで実感しています。ただしコストダウンされた車輛ですので、すべてが満足できるわけではないため、足回りなどは若干手を加える必要があります。

→NC750X LDにて北海道ツーリングその2

私自身「等身大のバイクライフを提案します」と言っておきながら、アフリカツインはまったく正反対の車両であることは承知の上で、正しくはビッグオフCRF1000なんだけれど、アフリカツインのネーミングとトリコロールカラーに魅了されて、アフリカツインを初代から乗り継いだファンとして所有しているという現状です。

1代目2代目アフリカツイン 3代目アフリカツイン (1)

構えて思い通りにはならない、扱いきれないから乗る機会が少なくなっていく、だけどアフリカツインが欲しい!!これが「所有欲」なんだろうな~と改めて思います。

林の中

車両選び!独り言

昨今の新型として販売される車両は、先進技術とかデバイスにより、初心者でもいきなり大型バイクを思うように操れると勘違いをしてしまうような、煽り立てるフレーズが蔓延しています。

初心者ならば最新テクノロジーとかが魅力的に写るかも知れません。しかし何もかもがコンピューター制御で構成されている最新バイクでは車両からの情報が解り難く、最初のうちは期待と新鮮さで乗る機会も多いでしょうが、スキルアップも実感できず、大柄な車格は手軽さもなく、次第にバイクに乗る機会が遠退いて、車検から車検の間に走行距離1000Kmとか2000Kmなる場合が、事実として多くあります。

初心者でも少しずつスキルアップをしながら長く付き合っていける魅力的なバイクが少なくなってしまったように思いますが、110から250までの小排気量ならば扱いきれる手軽さもあります。構えることのない等身大の車格で、乗る機会を増やせる楽しみ方を十人十色で提案したいと考えています。

  • 店長:小藤哲朗
  • アフターメンテナンスにおきましても、経験したことをプロとしてユーザーの愛車にフィードバックすることを心がけています。