カブ110NWJCコンプリート&タイガー800 凸凹キャンプツーリング 南信州

カブ110NWJCコンプリート&タイガー800 凸凹キャンプツーリング 南信州

2013年6月7日 | カブ,タイガー800,トライアンフ,ホンダ

メタル・メタリックNWJCコンプリート

先日ノースウイングJCさんの「カブ110NWJCコンプリート」に試乗させてもらったのですが、どうしてもあの面白さ、楽しさが忘れられなくなってしまいました。

時間が許す限りもっと遠くへツーリングを楽しみたいと思いましたので、高田さんに無理を承知でカブ110NWJCコンプリート(プロトタイプ)をゆずっていただきました。

オヤジライダーの遊び心

ノースウイングJCの高田さんは、現行のカブ110PROをベースにカブ110NWJCコンプリートを作られる一年ほど前から、旧型のカブ110PROをベースとしたプロトタイプを、ツーリングなどで何度も実走行を繰り返して煮詰めておられました。

旧型のカブ110PROは2速のミッションのギヤ抜けや異音、クラッチなどに問題があることを、郵便局の配達の方から聞いており、またフロントのキャリヤのフィッティングが、ハンドルマウントからフレームマウントに変更になっているため、フロントキャリヤに荷物を積んだ時のハンドリングがバツグンに良いことなど、現行のカブ110PROをベース車両とされたことに納得です。

譲り受けたコンプリート車(プロトタイプ)はスタンダードのビジネスカラーだったので、ホンダのN ONE のメタル・メタリックに塗装して、オヤジライダーが遊び心で楽しむバイクをイメージして刷新しました。

塗装の出来上がったコンプリート車を眺めていると、キャンプ道具をテンコ盛りにしてツーリングに行きたくなり、梅雨の中休み?を見計らい仕事を昼までで切り上げキャンプツーリングへ。

明君がタイガー800で・・・?

出掛ける前に JCの高田さんから電話があり「明君が後追いでトライアンフ タイガー800でキャンプ場へ行くから!」とのこと。最初は、「私がカブ110NWJCコンプリートで、なぜ明君がタイガー800なのだろう」と思いました。明君とはストリートトリプルRツアラー仕様でツーリングを楽しむ仲間ですが・・・。

ストリートトリプルツアラー仕様2台

ちなみに、コンパクトさとパワフルさが絶妙にバランスしているため、お気に入りで乗っているトライアンフ ストリートトリプルRツアラー仕様。
エンジンコンディションを整えてあるので低速域でも非常に扱いやすいのですが、ポジションとシャープなエンジンレスポンスでスポーツライクなため、ちょっと気を使う所もあります。

そんなことを思うと、ツーリングなどで何度も試乗した体験から、コンディションの整ったトライアンフ タイガー800は、ストリートトリプルR 675ccの排気量からストロークを伸ばしての799cc。

そのため低速のトルクも太く、エンジン特性もマイルドで低速から高速まで扱いやすく、アップライトなポジションからくる懐の深い乗り味からすると、カブ110NWJCコンプリートとのツーリングでも、明君はストレスなく楽しめるのでは・・・。

タイガー800とカブ110コンプリート

キャンプで星空を

今回向かった南信州「うるぎ星の森オートキャンプ場」は、私は星を眺めることが大好きですので、キャンプ場の名前で決めました。距離的にも午後3時ぐらいの出発で予定通りでした。

キャンプ道具を満載にし、満天の星空に期待して国道19号を恵那へ向かう途中にぽつぽつと雨が。次第にドシャ降りになしましたが、旧型のコンプリート・プロトタイプは、絶妙なファイナルレシオで、国道で流れに乗るのも苦ではありませんでした。

県道のタイトコーナーが続きアップダウンのあるウエットな道でも、車両が縒れたり、おつりが来て不安に思うこともまったくなく軽快そのものです。

旧型コンプリートは、新型同様に抜群の積載性とトータルバランスの高さで、小型ツアラーとして走り続ける楽しさを持っていることを悪天候のなかでも実感できました。

国道19号 峠道のカブ

キャンプ場に着いた時はまだ小雨でしたが、雲が切れはじめ、星は見えないにしても雨も上がりそうでしたので、先にテント・タープなどを設営して明君を待つことにしました。

ランタンの灯り

準備をし終ったころにはランタンの明かりなしでは何もできないほどに。ほんの僅かな時間でしたが、夜空一面に降るほどの星空を望むことができました。満足!満足!

到着後の明君との会話で、私が星空を眺めていた時間にまだ岐阜を出ていなかったことを聞きました。高速で時間と距離を稼ぎつつ、一般道からオフロードまで、日本の道路事情でもストレスなく走り続けることを楽しめるタイガー800は、オールマイティーで魅力的な一台であることを実感します。

※今回のツーリングのタイガー800については、以下のNWJCさんの記事でご確認ください。
→NWJC公式サイト『明のバイクライフ:NO.12 タイガー800とカブ110NWJCコンプリートで』

翌日は少し遠回りをして茶臼山高原道路から三桁の県道や、国道19号線のような幹線国道を走行。

県道のタイトコーナーの続くワインデングなどでは、カブ110NWJCコンプリートの整えられたエンジンコンディションに絶妙のファイナルレシオによって、タイガー800と同等以上?に走ります。登りの続く広い道では流石に排気量の差こそ感じるものの、車の流れに付いて行くことは容易で、「楽しい!」の一言に尽きます。

カブワインディング02 カブワインディング01_crop

CUB110NWJCコンプリート VS BMW F800GS?

車の後ろをカブ
ツーリング中、後ろに続く明君のタイガー800をミラー越しに眺めながら、以前乗っていたBMW F800GSのことを思い出していました。

F800GSは、スタンダードではファイナルレシオが非常にロングで使い辛く、ドライブスプロケットを変更してショートにしてみたものの、エンジン特性も高速型で低中速が使い辛かったことを記憶しています。おかげでロングツーリングも林道も乗ることが億劫になり、R1100RTから始まり何台も乗り続けたBMWでしたが、F800GSが最後のBMWとなってしまいました。
ミラーに映るタイガー

もしもカブ110コンプリートとF800GSのツーリングとなればとても辛いものがあるだろうし、一度走ったら二度と一緒に走りたくないと思うことは容易に想像できます。

意外な提案の真意は・・・?

さて今回は高田さんからの提案で、結果的にカブ110NWJCコンプリートとタイガー800とのコラボキャンプツーリングとなりましたが、さて、排気量も約7倍もの差のあるバイクで一緒に走れるものなのでしょうか?

「受け狙いのツーリングなのでは?」「カブ110は良くても一緒に走るタイガー800はストレスが溜まり、つまらないのでは?」と、当然思われたと思います。

カブ&タイガー

ところが、どちらの車両もノースウイングJC(高田さん)のこだわりによって、ライダーとしてメカニックとして時間を掛けて仕上げられている車両です。

2台の特性なども含み、熟知した人にしかできない提案で、バイク屋として実体験をベースとしてのノウハウの蓄積に改めて頭の下がる思いで、等身大のバイクライフを提唱しているバイクショップ可児としては、大いに得るものがあり見習いたいものだと思います。

さらに、今回のように、排気量に大きな差のあるビッグバイクとある程度スピードをのせて走ることにより、小排気量カブ110コンプリートならではの意外なスポーツライクなところを見つけました。

いったん速度が落ちてしまうとやはり排気量の差を感じてしまいますので、車速をなるべく落とすことなくコース取りやブレーキングなども考えて、丁寧に走る必要があります。これはビッグバイクでは公道でなかなかできないことです。

一方ビッグバイクでも、タイガー800の様にエンジン特性に懐の深さがあれば、意外な組み合わせのツーリングも楽しいと感じました。

ワインデイング-タイガー800

バイク屋として思うこと

もう少し年を重ね仕事も世代交代ができたら、時間を気にすることもなくカブ110NWJCコンプリートで日本中をのんびりと旅したいと思う次第です。

10年程前に北海道へツーリングに行った時、深川のひまわりの里にて、浪速ナンバーのカブ90に乗った70過ぎの方に出会いました。「お金はないけど、時間はたっぷりある。こいつに乗ってフラフラ旅するのが楽しくてしょうがない!」と言っておられたことが思い出され「カブに始まりカブに終る」を目の当たりにした思いです。

オヤジライダー

実際に今回のキャンプツーリングのように色々な体験をしてみると 、カブ110NWJCコンプリートとタイガー800の意外な組み合わせでも、共に気遣うことなく楽しめるバイクであることを実感します。

楽しみ方、使い方は十人十色ですが、等身大のバイクライフで楽しんでいただけるお勧めの2台です。

バイク屋はバイクに乗って、自分自身が楽しみながら実体験を繰り返し、蓄積したノウハウをお客様にフィードバックできてこそ、理想に思うバイク屋であることを今一度噛みしめることのできる、楽しい組み合わせのキャンプツーリングとなりました。

※カブ110NWJCコンプリートについての詳細はこちらをご覧ください。
→NWJC公式サイト カブ110NWJCコンプリート レビュー

→NWJCの高田さんとツーリングを共に楽しんでいるツーリング仲間の方のブログです。

  • 店長:小藤哲朗
  • アフターメンテナンスにおきましても、経験したことをプロとしてユーザーの愛車にフィードバックすることを心がけています。