スクランブラーで初めての東北ツーリング その1

スクランブラーで初めての東北ツーリング その1

2014年8月6日 | カブ,スクランブラー,トライアンフ

5台で

高田さんのいつものツーリングメンバーと

高田さんが毎年7月に十和田神社の神事に参加される事は以前から知っていましたが、今年は、高田さんのいつものツーリングメンバーであるNakaさん、Kさん、精神科医の村田さんの3人が、スクランブラーでキャンプツーリングを楽しみつつ、一緒に十和田へ行くということでしたので、私も参加させてもらいました。

→NWJC公式サイト バイクは健康療具『スクランブラーを愉しむ その2』
→トライアンフ スクランブラーの備忘録『スクランブラー5台で周る東北ロングツーリング 後編』

翌々思い出してみると、高田さんとは30年近い付き合いなのですが、日帰りや一泊二日のツーリングには一緒に行ったことはあっても、何日も一緒に走り続けたことはなかったので、とても楽しみでした。

スクランブラー専用スクリーンは完璧!!

集合場所である上越市のビジネスホテルへ向け、早めに仕事を切り上げて午後5:00に出発。時間の都合もあるので、全線高速で向かうことに。

スクランブラーに乗るのは約2か月ぶりな上に、キャンプ道具もありのフル積載のため、最初はすべてにおいて重く感じましたが、次第にエンジンの回りも車体も軽くなっていきました。

そして今回のツーリングには、NWJCさんが以前から何度もテストを繰り返してこられた、スクランブラー専用スクリーンの装着を間に合わせていただきました。

私自身、汎用スクリーンを装着したり、汎用スクリーンのステーだけを作って取り付けたことはありました。しかしスピードを出すとスクリーンがしなってきたり、取り付け位置が悪くて風圧とともにヘットライトが上を向いてしまい夜間走行がし辛かったりと、バランスが悪く恰好も悪く、今回のツーリングはスクリーン無しで行くつもりでした。

正にこんなスクリーンが欲しかった!!初っ端からの高速走行で威力を発揮!スクリーンで跳ね上がった空気の流れは、ヘルメットの上を形に添って流れて行く!

長野道から上信越自動車道に入った妙高高原IC辺りからは、雨が上がったばかりで路面は完全なWET状態でしたが、トラックの後方でもしぶきがヘルメットのシールドに付かず視界良好!胸の辺りも殆ど濡れていませんでした。大きさもスクランブラーとのバランスも程良く、スタイルも恰好良くて、とても良い。

シブキ

この出来栄えからは、高田さんがいつものメンバーにモニターを依頼して、実際にツーリングをしながら試行錯誤を繰り返すという実体験から産まれてきたスクリーンだということが、容易に想像できます。

スクリーン

明日から向かう地方の天気予報を思うと、このスクリーンの威力を感じずにはいられません。さらに、明日からは皆で走れるツーリングが楽しみで仕方ありませんでした。

同じ仕様に思えるけど、何かが違う?

高田さんから、「4台は2014年仕様だけど、君のは2010年仕様かい?」と言われていたのですが、パーツ等についてはあまり違いが無いように思えます。何故そのような事をいわれるのでしょうか?

私と同世代の50代は、スペックとか、目に見えて違うアフターパーツやカスタムパーツの違いなど、車両の仕様は優劣を決めるがためのことであり、そこに優越感を持つ傾向が強いように思います。50代ライダーのそういった思い込みが強い自分自身、みんなで走りだしてからは、前を走る車両との仕様の違いが気になってしまいます。

5台橋の上

雨の中を一日中走った初日は、正直、私は違いがよく解りませんでしたが、走っている時間と距離が増すにつれ、少しずつ解ってきました。

スクランブラーとの出会い

私は、R1100RT・R1200C・K100RS・K1200LT・R1150GS・R1200GS・F800GSと、BMWの車両を長い間乗り継いできました。

車両は革新的な進化はしているのだけれど、電子制御が盛りだくさんで、超アナログの私からしたらバイクからの情報が掴みづらい。私自体にデジタルからアナログへの変換機が必要なほど、解読不能なことが多く、何がなんだかさっぱり解らない状態。

以前にもこの記事(→店長のバイク遍歴と日本に合うバイク)で書きましたが、挙句の果てはR1200GSでの林道を走っていて突然の電子制御のサーボブレーキが誤作動して、ブレーキがまったく効かなくなり!!下りであれば、あわや谷底へ・・・。今思い出してもゾ~ッとします。

現在はあの最悪のサーボブレーキシステムは廃止されているようですが、革新的という名のもとに、まるでモルモットにでもされたかのようで、今でも怒りが込み上げてきます!!そんなBMWなどには当然愛着など抱けない!!50代ライダーの、ブランドへの憧れや思い込みが壊され、現実を目の当たりにしたようで、気負いや衒いではバイクライフを楽しめないことに気が付きました!

その頃、高田さんから「トライアンフのスクランブラーはオーソドックスで、エンジンの270度クランクから発せられる鼓動感は、(以前私が乗っていた)HONDAのアフリカツインのVツインにも似ていて、いいぞ!」の言葉。

2007年にキャブ車のスクランブラーを手に入れて乗っていたので、今乗っているインジェクションのスクランブラーは2台目です。キャブ車とインジェクション車では、低速から高速まであらゆる面で、その差は歴然だったと記憶しているのですが・・・。

前を走るみんなは、ドシャ降りの雨の中を頑張って走っている様でもなく、楽しそうに軽快にコーナーをスルスルと抜けていきます。高田さんと、自分の直ぐ前を走る村田さんは、2007年型のキャブ車です。

雨右コーナー

村田さんのスクランブラーは、タイトコーナーや九十九折れのコーナーを軽々と抜けス~と立ち上がる感じで、その度に車間が開きます。インジェクション車の自分は、スロットルをワイドオープンして、頑張ってライテクというか・・・誤魔化しながら付いていく感じです。

キャブ車といえども、いったいどれほど進化しているのか・・・。一般的なマフラー交換やアフターパーツの取り付け、2次エアーのカットなど、安易なボルトオン・カスタムとは、次元が違うことが伺えます。

バイク屋とライダーに求められるコトを実感

バイク屋に求められるコトは、バイクと向き合いながらベストなコンデションに仕上げて、楽しめるバイクのスタンダード状態を作り出すこと。メーカーから出荷された車両はただの工業製品でであり、絶対に100%の性能は出ていないのです。

ライダーに求められるコトは、バイクを操るための、感性によるバイクとの一体感。NWJCさん独自のトレッキングごっこで磨かれた基本の操作感覚のおかげで、今回のような雨の中でワインディングを延々と走り続けるツーリングでも、心地よく走り続けることができるのを、理想ではなく、現実として目の当たりにしました!!

バイク屋が車両を煮詰めて各乗り手に合った車両に仕上げることにより、ライダーはコンデションの悪い車両を誤魔化して走るためのライテク?が必要ではなくなります。

雨の上り坂

これは、バイク屋であり、ライダーである高田さんの拘りであり、いつも見習いたいと思うところで、少しずつでは有るが、吸収していきたいと思う次第です。

なんと、東北でカブ110プロNWJCコンプリートのお客様!

大阪から山形県新庄市に転勤になったNさんは、カブ110NWJCコンプリートとNC700Xで色々なところへツーリングに出掛け楽しんでみえます。

カブ110プロNWJCコンプリートと合流して、花立峠を越え6台で吹上高原キャンプ場へ向かうことに。

高田さんを始めNakaさん、Kさん、村田さん達は、普段からカブ110プロNWJCコンプリートで長距離ツーリングや荷物満載のキャンプツーリングなどを楽しんでおられ、カブ110プロNWJCコンプリートの実力も熟知してみえるので、スクランブラーと一緒に走ることにもなんの違和感もなく、むしろ楽しんでいるように思えます。

カブと共に

天候が悪く明日も雨模様と言うことで、キャンプは諦めて鳴子温泉の宿に泊まることに。

翌日は、Nakaさんを先頭にカブ110コンプリートのNさんと6台で、走る時も車速を合わせながら後方への気配り心配りが絶妙にできています。さすがいつもツーリングに出掛けられている仲間同士。その間合いと空気感に、一人のライダーとして、微笑ましくもあり素晴らしく質の高いライダー達のように思えます。

ふと自分を思うと、十分ベテランライダーではあるけれど・・・ツーリングライダーとして、独りよがりではなく気配り心配りができて、共に楽しめるツーリングを心掛けなければと思う次第です。

高田さんが9月に、カブ110プロNWJCコンプリートで全線一般道を走りながら北海道ツーリングを楽しむ予定をしていると聞きました。自分も旧型のカブ110プロNWJCプロトタイプから、展示車になっている現行カブ110プロNWJCコンプリートを登録して乗り換え、コンデションを整えて、それに向けて照準を合わせ、付いていくことを企んでいます。

高田さんのスクランブラーがスローダウン??

夕方薄暗くなる前に高田さんのスクランブラーのエンジンが止まった!えっ?電気系トラブル?電子部品がフリーズ?頭の中で何時ぞやの苦い思いがよぎりましたが、よく考えてみるにキャブ車で機械的なトライアンフ スクランブラーだから、訳のわからない電気仕掛のコンピューターのように解析できません!てことはないので、少しは安堵。

みんなが心配そうに見守る中、高田さんがトラブルシューティングをしながら、「ツーリング途中でこのようなトラブルの場合、この手順で原因を探り修理するんだよ!」と説明しています。

聞くところによると、スクランブラーは3万キロを超えたあたりからインジェクションコイルが駄目になることがあるので持参してきたとのこと。長年乗り続け、数多くのスクランブラーをはじめモダンクラシックシリーズに関わってきた実体験から得たノウハウを活かした準備には、頭が下がる思いでした。

暫くするとエンジンが吹き替えし、大事に至ることなく、深い霧の樹海ロードを抜けて無事十和田湖に到着することができました。

5台に乗りこむ

  • 店長:小藤哲朗
  • アフターメンテナンスにおきましても、経験したことをプロとしてユーザーの愛車にフィードバックすることを心がけています。