スクランブラーで初めての東北ツーリング その2

スクランブラーで初めての東北ツーリング その2

2014年8月18日 | スクランブラー,トライアンフ

鳥海山5台

十和田神社での神事に参列させていただいて、午後に十和田湖を後にして帰りの途につきました。今日の予定は、走りながら途中で相談して決めるとのこと。その適当さが気心の知れていることを表しています。

みんなで走るのも3日目になり、自分自身楽しくバイクに乗っているのにどことなく体に疲労が蓄積しているようでした。少し眠気もあり、注意力が散漫になることもありました。

対して、悪天候の中でもかなりのペースで走り続けるNWJCさんのいつものメンバー。どしゃ降りの雨の中を、軽快に晴れの日プラスαの走りで、駆け抜けていきます。

彼らは、とても楽しそうにワインディングを切り返して行くのですが、私は付いたり離れたりで間隔がまったく定まらず、まるで挙動不審?私のスクランブラーとは仕様に違いがあるようなのですが、良く分かりません。

彼らと同じペースで走るために、仕様の違いをライテクでカバーしているつもりが、体力、気力を消耗するだけ。挙動不審な走りなのも、仕様の違いを掴めないのも、大きなストレスを蓄積しながら走っているからでしょうか?

付かず離れず

走る距離が長くなる中で分かってきたこと

高田さんがいつも云っている「速さより心地よさで走り続ける楽しさ」の意味合いの深さと拘りを具現化して、乗り手と各々のスクランブラーが絶妙にマッチングしている様を目の当たりにすると、これまた高田さんの云う「深化」は、容易にはつかめない謎でもあり、驚きでもあります。

NWJCさんのメンテナンス車両は、見た目は変わらなくても各部に手が入れられ、乗り手とスクランブラーが絶妙にマッチングして、走り続けることを楽しめる車両に進化しています。

そしてバイク屋とお客様が、ツーリング仲間として各々が存分に楽しみ、メンテナンスにフィードバックすることで、ますます熟成が進んでいます。

また、そのようなツーリングを繰り返す中で、言葉の要らない、気配り心配りのあるコミニケーションが生まれていて、ツーリング自体がとても質の高いものになっている気がします。

海と5台

一方私はというと、「バイクはライテクで何とかすればいい。それができてこそベテランライダー」と思っていたことがありました。そのため車両のコンディション対する意識が甘く、違和感になかなか気が付かないことも。

今回、疲労の蓄積する走りをしていたことで、また、NWJCさんのツーリングメンバーと一緒に走ったことで、まだまだコンディションが良くないバイクで、ライテクに頼った走りをしていたことに気がつきました。

最近の車両の性能の良さにごまかされてバイクに乗れている気になり、無駄にストレスをためていることに気が付かないということは、往々にしてあることだと思います。人の体力や気力は歳とともに衰えるので、ライテクでカバーすることは難しくなっていくはずなのですが。

私と同世代、50代ライダーのバイク事故が多いのも、そのようなことに原因あるのかもしれません。

若さでバイクを走らせていたあのころと同じでは、疲労感だけが残り、本当の意味でバイクを楽しむことができないのではないでしょうか。

高速でバイク事故

4台と左HP2

バイク屋こそ日頃からバイクを楽しむ心持が大切

この1年は、地域のことなどに時間を割かれて、ツーリングに出かけることもままならなく、また気持ちに余裕もなく、バイクを楽しむことができませんでした。

そのため、販売を主とした目線ばかりになってしまい、ライダーとしての実体験からのアドバイスや説明がなくなってしまっているように感じました。このままでは、お客様からの問いには、カタログトークや雑誌のインプレに加えて、少し専門的な言葉を巧みに使い「こんなもんですよ!」とか、「それが普通ですよ!」としか答えられなくなってしまいそうです。

今回一緒に行った、Nakaさん、Kさん、村田さんは、バイク屋ではないけれど、スクランブラーの深化の過程も、何がどのように変わったのかを体感して詳しく知っておられ、自分が少し情けなく思えました。

スタンドで3人

また、私自身どことなく浮いていたような?皆さんも感じてみえたようで大変申し訳なく思います。やはり、同じ目的と同じ思いの仲間同士でのツーリングが、この上ない満足感を産み、ツーリングをより楽しむことに繋がるのだと思います。

バイク屋も、バイクを楽しむライダーとして日頃からテーマを持ちながらバイクに乗り楽しみ、実体験を積み重ねることが重要なことだと、改めて気づかされるツーリングとなりました。

高田さん曰く

今回のツーリングで、ハッとさせられたNWJC高田さんの言葉がありますので、肝に銘じるためにも書き置いておこうと思います。

「自分が皆とツーリングに出掛ける時はバイク屋としては絶対に行かない。それは一人のライダーとしてツーリングを愉しめないから」

「だから一緒に行くメンバーの車両は、同じように気持ちよく乗れるバイクでないと、一緒に楽しめないし、同じようなペースで走れないだろ」

「バイクを楽しむことは、自己責任によって成り立っているから、ツーリングのスタイルも旅行の添乗員のように引率して、みんなが付いていくような御一行様ツーリングはつまらないだけではなく、危険でもある。毎回イベントを開催する感覚では、バイクを楽しめないし、バイクの面白さに気づく機会を奪うように思えるから絶対やらない。」

「初心者に対しては、トレッキングごっこで、ライディングの基本を身に着けるための時間は惜しまない。いつものメンバーもそうやってバイクを楽しむようになった。それが、一緒に楽しめる始まりだから」

また頭にパンチを食らったようでした。

NWJCいつもの

  • 店長:小藤哲朗
  • アフターメンテナンスにおきましても、経験したことをプロとしてユーザーの愛車にフィードバックすることを心がけています。